一般社団法人飯塚青年会議所が創立70周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
周年の祝辞をお願いされる立場になり、青年会議所時代に経験した様々な思い出を振り返りながら、とても感慨深い気持ちで文章を書いております。私が理事長を務めさせていただきました2015年は、和敬清寂をテーマに、「地域に必要とされるための青年会議所とはどうあるべきか」を念頭に置き、事業を通して地域が抱える問題を掲げ、それを地域住民に喚起し、解決するために活動に参加していただくことが重要であると考えた年度でした。しかしながら、そもそも地域で問題としていることは、日本や世界の社会問題とほぼ同じで、結果として現代でいうところのSDGsと同じような課題に取り組む結果となって、当時、環境問題に取り組むことになった多賀谷君をはじめとした委員長の方たちには、課題が大きすぎて苦労されていた中、多賀谷君は、解決するための活動が難しいと思えばすぐに切り替えて、環境問題を地域の方たちに知らせることが大事と考え、いち早く事業の方向性を決め、提案したように記憶しています。しかし、事業の内容としては、楽しく環境問題を地域の方たちに知ってもらうために、「遊びながら環境問題を学ぶ」をテーマに、森林保護をしながら運営をしているゴルフ場で、遊びながら環境問題について知ってもらうという事業でした。この事業はゴルフ場を1日中貸切る必要があり、実質休業することになるので大変な負担がかかり、協力して頂くゴルフ場が決まるかどうかが事業を実行出来るかを左右する鍵でした。そんな中、飯塚麻生ゴルフクラブに協力して頂くことが決まりました。当時麻生君が専務ということもあって実現できたのだと誰しもが思い、この時に私は、多賀谷君は麻生君に大きな借りを作ったなと思っておりました。そんな二人が現在、会頭・理事長となり、青年会議所を牽引していることが大変頼もしく、70年で一番いい年になると確信しています。
卒業しても尚続く人と人との繋がりと絆、それが飯塚青年会議所の最大のエネルギー源です。今後もその強靭な鎖を絶やすことなく、80年、90年、100年の祝いの日も共に盛大に迎えられますことを心より願います。麻生会頭、多賀谷理事長、現役の皆様のより一層のご活躍と、青年会議所に関わる全ての皆様のご健康・ご多幸を祈念し、祝辞とさせていただきます。