一般社団法人飯塚青年会議所創立70周年を迎えられますこと、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。
貴会議所におかれましては、創立以来70年という長きにわたり、「明るい豊かな社会」の実現を目指して、政治経済分野のみならず、青少年育成事業、地域振興事業やボランティア活動など、様々な活動に取り組まれ、地域社会・地域経済の発展、地域活性化に大きく貢献されてきました。これまでのまちづくり・ひとづくりに対する積極的な活動は、皆様のたゆまぬ努力の賜物であり、歴代の理事長をはじめとする役員の皆様、会員の皆様のご尽力に深く敬意を表します。
近年では、人口減少・少子高齢化などのほか、新型コロナウイルス感染症拡大などにより私たちの生活に多大なる影響を与えるなど、大きく状況が変化している中、貴会議所の精神は、常に若者たちが困難に立ち向かい、前向きに行動するための力を与えてくれます。これからも熱意あふれる若きリーダーである皆様と、新しい未来を切り拓き、希望に満ちた地域を将来につなげるため、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今後も変化する社会経済情勢に即応して、その持てる活力をフルに発揮され、新時代のリーダーとして、ますますご活躍されることを祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
いきたい 住みたい つながりたい遠賀川源流のまち 嘉麻
嘉麻市は、福岡県のほぼ中央に位置し、日本山岳遺産に認定された「嘉穂アルプス」、そのふもとに源を発する遠賀川など、緑に包まれた自然豊かな市です。
嘉麻市の名の由来は、日本書紀巻一八・安閑天皇の条に鎌郡に屯倉(みやけ)(天皇・皇族の直接支配下である農作機関の総称)を置いたと記され、和銅六年に諸国の郡郷名に好字を付けることが命令され、そのときに嘉麻郡となったもので、この由緒ある「嘉麻」を市名といたしました。
市内には豊臣秀吉が九州征伐の際、協力した土地の人々に授けた秀吉愛用の陣羽織や山上憶良の万葉歌碑、黒田節で日本一の槍を飲み取った母里太兵衛の墓など歴史文化遺産も多く残されています。
また、自然を活かした、新鮮な野菜や遠賀川の源流水で育ったお米や日本酒は評価が高く、九州では珍しいリンゴやなしの生産がされております。
さらには、豊富な自然を生かした取り組みとして、令和3年に嘉麻市アウトドアシティ宣言を行いました。令和元年に、アウトドアが盛んなデンマーク王国シルケボー市と「アウトドア観光等に関する協力展開の基本合意」を締結したことから、デンマーク固有の概念である「ヒュッゲ」を基調として、家族や親しい人との心地よい時間や空間の提供を可能にし、森林浴やシャワークライミングなど嘉麻流ヒュッゲを展開しています。
本市は、人口減少など課題は山積していますが、あらゆる取り組みを展開しながら、「いきたい 住みたい つながりたい遠賀川源流のまち 嘉麻」の実現に向け、魅力あるまちづくりに努めていきます。